カテゴリ:探究科
探究科1年次「理数生物」秋の地域フィールドワーク
令和8年10月27日(火)、探究科1年次の「理数生物」の授業で、広瀬川の澱淵付近において秋の地域フィールドワークを実施しました。
探究科では、地域の自然や文化に直接触れ、探究の「タネ」を見つけることを目的に、年間2~3回のフィールドワークを実施しています。今回の水生生物調査は、その特色ある活動の一つです。今年の春はクマの出没により川での調査ができなかったため、今回が今年度初めての入水調査となりました。クマ対策として市街地に近く見通しの良い場所を選び、クマ撃退スプレーを携行するなど、安全面に十分配慮して実施しました。
生徒たちは胴長靴を履いて川に入り、水生生物を採集しました。初めは「虫を触るなんて!」と悲鳴を上げていた生徒たちも、数分後には夢中になって生き物探しを楽しんでいました。わずかな時間にもかかわらず、ザリガニ、ドジョウ、ヒル、カゲロウやトビケラの幼虫、オイカワの稚魚、エビ、ミズムシ、ミズカマキリなど、実に多くの生物を発見しました。また、水温は17.8℃。水の汚れの程度を調べる簡易検査(COD)では、0~5mg/L程度と比較的良好な結果でした。雨上がりの調査でしたが、予想以上に低い値が得られ、身近な広瀬川の水環境について考える機会にもなりました。
当日は校長先生も現地を訪れ、生徒たちの活動をご覧になりました。
実際に川に入り、見て、触れて、感じることで生まれた多くの発見や疑問。今回の体験が、これからの探究活動につながっていくことを期待しています。
2年次理数探究科 研究所・学術機関研修
令和8年7月3日(金)、2年次理数探究科は「3GeV高輝度放射光施設NanoTerasu」と「東北大学 金属材料研究所」にて、研究所・学術機関研修を行いました。
NanoTerasuでは、ビームラインや線型加速器を見ることができる場所で、施設の概要や利用方法を説明していただきました。その後、理数探究の時間に、各班がどのような探究を進めようとしているのかをプレゼンし、東北大学の2名の教授から具体的なアドバイスを頂戴できる貴重な機会をいただくことができました。
金属材料研究所では、研究所の概要を説明していただいた後、4つの班に分かれて、3カ所の研究室を訪問し、理学・工学の最先端の研究について説明していただきました。
生徒の感想(一部抜粋)
・ナノテラスの設備の大きさであったり、その設備の仕組みなど様々なことを知り、この目で見ることができたのは滅多にない体験でとても楽しかったです。
・自分たちでは考えられなかったことや、新たな視点からのアドバイスを頂き、とても有意義な時間でした。
・先生方が本当にフレンドリーで内容もとても面白かったです!
・金研にある機械や設備の豊富さに驚かされた。
2年次国際探究科_東北大学で学術機関研修
令和8年7月3日(金)、2年次国際探究科の生徒46名が東北大学川内キャンパスで学術機関研修を行いました。
午前は、東北大学大学院国際文化研究科の劉庭秀教授から開会のご挨拶をいただいた後、木村可奈子先生、真家崚先生による講義を受けました。講義では、国際文化研究科で行われている幅広い研究内容や先生方ご自身の研究、研究者・大学教員という仕事の魅力や苦労についてお話しいただきました。
その後は6グループに分かれ、大学院生の皆さんとの懇談を行いました。大学院での学びや研究について話を伺うとともに、生徒が取り組んでいる課題探究についてご助言をいただきました。
午後は東北大学附属図書館本館を訪れ、図書館の概要や、探究活動・研究における文献の重要性、資料の検索方法について講義を受けました。その後、7グループに分かれて館内を見学し、最後は課題探究のテーマごとに関連する書籍や資料を実際に探しながら、文献検索の方法を学びました。
☆生徒の感想☆
「問いの答えを出すのが難しくても、分からなかったことが分かるようになる喜びは次の研究への原動力になることや、その時は役に立たないように思える研究でも、いつか誰かの役に立ち、次の人へと受け継がれていくというお話がとても印象に残りました。」
「研究者の仕事を具体的にイメージすることができました。また、『アイディアに悩んだ分だけ成長できる』という言葉が印象に残りました。探究で行き詰まったときも前向きに捉え、粘り強く考えながら、より良い探究活動につなげていきたいです。」
「3人の大学院生のお話を聞き、良い問いを立てるためには、普段からさまざまな情報や書物に触れることが大切だと学びました。」
「東北大学附属図書館で実際に文献に触れ、一つのテーマについて多くの研究者がさまざまな視点から研究を重ねていることが分かりました。探究を深めるためには、信頼できる文献を読み比べ、自分なりに情報を整理しながら考えることが大切だと感じました。」
2年次国際探究科 「問い」から探究を深める
令和8年5月12日(火)の6・7校時、2年次国際探究科を対象とした特別講義を開催しました。
今回は、JICA国際協力出前講座事業を活用し、株式会社イロリオチャレンジ代表取締役の永沢若菜氏を講師にお迎えし、「問いから始まる探究―世界とつながる学びのデザイン―」をテーマにご講義いただきました。
講義では、永沢氏のJICA海外協力隊員としてのセネガルでの経験談や「国際探究クイズ」を通して、世界を多角的に見る視点について学びました。また、セネガルの写真から日本との違いやその背景を考察したり、データをもとに未来の変化や課題を読み取ったりする活動にも取り組みました。
最後には、生徒一人ひとりが自身の探究テーマを国際的な視点から見つめ直し、新たな問いを考えました。今回の講義を通して、生徒たちは探究テーマへの多様なアプローチや、身近な疑問から問いを深める大切さを学ぶことができました。
生徒の感想(一部抜粋)
・日本が発展途上国の現状を十分に知らないように、他国も日本のことをよく知らないのだと思った。お互いを知り、寄り添うことが、グローバルな社会をつくるために大切だと感じた。
・消費者心理を国際的に比較するという視点は今まで考えたことがなく、とても新鮮で面白かった。新しい視点を得ることができた。
・自分の小さな経験から探究テーマを設定していくことの大切さを学んだ。「人生で探究をし続けている」という言葉が印象に残った。5年後、10年後という視点で物事を考えていきたい。
2年次理数探究科 ナノテラスについて学びました
令和8年5月12日(火)の6・7校時、2年次理数探究科を対象とした講演会を開催しました。
今回は、光科学イノベーションセンター副理事長の新堀雄一先生を講師にお迎えし、「NanoTerasuが仙台にあるということ:ナノの光で世界をデザイン」というテーマで御講演いただきました。
講演では、放射光に関する基礎知識やナノテラスの役割、さらには具体的な活用方法について深く理解することができました。7月の学術機関研修ではナノテラスを訪問する予定であることから、現地での見学に対する期待が一層高まるとともに、実際の活用も視野に入れながら、今後の探究活動に取り組む決意を新たにする機会となりました。
生徒の感想(一部抜粋)
・こんなにも高度な研究施設がこんなに近くにあるというのが驚きだったし、利用方法が本当に多岐にわたっていてとても興味深かったです。
・見えないものの見える化ができるというのがとても興味深いと思いました。職人技や努力でカバーしていたものが数値的な記録が出れば、案外簡単に課題を解決することができる可能性があるというのはとても夢があると思います。
・今までナノテラスの事についてほとんど知らなかったので、構造から利用法まで詳しく知る事が出来たのでとても有意義でした。高校生でも利用できるという事を知ったので、自分の興味のある事に使えるか考えてみたいと思いました。