2025年7月の記事一覧
公開授業研究会を開催しました
令和7年7月22日(火)、本校において「主体的・対話的で深い学びを実践しながら、生徒の学力向上を実現する授業実践」をテーマに、公開授業研修会を実施しました。当日は、以下の6科目において公開授業を実施し、授業検討会および情報交換会を行いました。また、授業実践に関する事例発表も併せて実施しました。
公開授業では、生徒の興味・関心を引き出す実験や問いの設定、ICTを活用した授業展開、受験を見据えた課題提示や単元テストの工夫など、各教員による多様な実践を見ることができました。授業後の検討会・情報交換会では、多くの外部参加者にもご意見をいただき、当日の授業のみならず、日頃の授業づくりにおける課題についても意見交換が行われました。同一教科の教員同士で授業構成について深く検討する貴重な機会となりました。
また、事例発表では、受験学力の向上に実績のある本校教員より、学習指導要領を踏まえた授業づくりについて、生徒の主体的・対話的で深い学びをどのように形成しているか、問いの設定や思考の促し方、評価の方法など、具体的な実践を交えて紹介がありました。
今後の授業改善に向けて大いに参考となる有意義な機会となりました。
・公開授業
国 語(論理国語)
数 学(数学A)
地 歴(日本史探究)
英 語(Advanced English ExpressionⅠ)
理 科(理数化学)
保 体(保健)
・事例発表
理 科(物 理)
地 歴(日本史)
海洋アウトリーチプログラム開催
令和7年7月17日(木)、本校の秋桜Labにて「海洋アウトリーチプログラム」が開催されました。
今回のプログラムでは、「Sea Turtles: Genetic Research, Hidden Ecology, and Conservation」と題し、東北大学大学院生命科学研究科およびWPI-AIMEC(変動海洋エコシステム高等研究所)の浜端朋子准教授をお招きし、ウミガメをテーマに、生態の解明と保全の重要性について貴重なお話しをいただきました。
当日は、ウミガメの生態を明らかにするための多様な研究手法、とりわけ外見からは分かりにくい行動や生息地の特定に活用されている遺伝学的アプローチについて、丁寧かつ分かりやすい説明がなされ、生徒たちは研究最前線の知見に触れる貴重な機会となりました。
講義の合間には、英語によるクイズも実施され、楽しみながら専門的な内容への理解を深める工夫がなされていました。後半のワークショップでは、グループに分かれて英語を交えながら、ウミガメ保全のために自分たちに何ができるかを話し合い、科学と社会のつながりについて考える有意義な時間となりました。
東北大学_学部学科出前講義
令和7年7月16日(水)16:00から、東北大学農学部の片山知史教授をお招きして、「海を守り、海から恵みを得るとはどういうことか」というテーマで、講義していただきました。1・2年次の生徒7名が参加して熱心に学ぶ姿がみられました。
講義では、東北大学農学部の入試形態や大学の施設・設備、オープンキャンパスについての説明の後で、片山先生がご専門にされている水産資源生態学についてお話をしていただきました。生徒たちは、農学部が「私達、人類が生きていくための食料と健康と環境を課題に取り組む生物の産業科学を学ぶ」学部であるということや学問領域が人文社会の領域である農業経済学から魚類生態学や漁業学、土壌学まで及んでいること、漁業の特徴は復元性にあり、それを回復しないくらいまで乱獲してはいけないことなどを学ぶことができました。講義後は参加した生徒達から大学の夏季休業中の課題や、農学部卒業生の進路など、多方面に関する質問がたくさん上がりました。
「歌合戦」開催
令和7年7月11日(金)、宮城第一高校の三大行事のひとつである「歌合戦」が、今年も大きな盛り上がりの中、開催されました。
この行事は、各クラスが自分たちでテーマや楽曲を選び、作詞、振り付け、背景画や小道具・大道具、衣装に至るまで、すべてを生徒主体でつくり上げる、まさに“自律”と“協働”の集大成です。担任や教員の指示を待つのではなく、級友同士でアイデアを出し合い、ときに意見がぶつかりながらも、目標に向かって一丸となって取り組む姿は、見ている人の心を打ちます。
当日の進行は、実行委員会を中心に、演劇部や放送部などの生徒たちが担い、裏方でも本校生徒の力が存分に発揮されました。STEAM教育と自主自律を重んじる本校ならではの行事です。
初参加となる1年次生はフレッシュな感性で挑戦し、2年次生は一回り成長したチームワークを披露、3年次生は圧巻の完成度で会場を魅了しました。
1位 3年2組「乙女座伝説 ~想いは銀河を超えて」
2位 3年1組「マタ・ハリ ~儚き誇りの舞姫~」
3位 3年6組「細川ガラシャ ~散らぬ思い~」
2年次特別賞 2年5組「王昭君 ~決意を貫いた悲劇の美女~」
1年次特別賞 1年1組「マリー・アントワネット」
東京大学宇野ゼミ出前講義開催
6月26日(木)5~7校時で、東京大学の宇野健司先生による進路講演会が、1年次生全員を対象に行われました。
まずは交換留学とはどういうものでどういうメリットがあるのか、という点についてのお話があり、若いうちに海外に積極的に飛び出して行くことの意義について強調されていました。次に架空のコンビニエンスストアの店長をモデルとした問題点の抽出とそれについての解決策をグループワークを通して生徒が考え、そして意見を発表しました。日頃は大人しい生徒がしっかりと自分の意見を発表することができるようになり、わずか3時間弱で生徒が大きく変わったのを見て大変に驚きました。結論から述べるPREP法という文章構成法や、ディスカッションにおいては理論と感情のバランスが大切であることを学び、早速自分の発表に生徒が生かしていました。生徒たちの振り返りには「今日学んだことを実践していきたい」「これから積極性を身に付けていきたい」といった内容が多く、大きな刺激を受けた3時間弱でした。