カテゴリ:総合的な探究の時間
東北大学経済学部・農学部 出張講義
令和8年9月30日(水)、東北大学経済学部の小田中直樹教授と東北大学農学部の榎本賢教授をお招きして、小田中先生からは「歴史のなかの意思決定:イギリス産業革命を事例に」、金田先生からは「生物がつくる化学物質の不思議と魅力」と題して出張講義が開催されました。
まず経済学部の小田中先生の講義では、歴史をたどりながら、現代を生きる生徒たちにも分かりやすく、かつ興味をかき立てる講義で、全員が集中して学んでいました。グループワークにも積極的に取り組み、熱気のある講義となりました。51名の生徒が今回の出前講座に参加し、大学での講座を生で体験できる非常に貴重な機会となりました。
終了後の参加生徒へのアンケートからいくつか紹介します。
・去年も模擬講義を受けさせていただきましたがとても興味深かったです!大学生になって経済学部や経営学部に入った時のイメージが湧きました!
・社会科の知識などを活かした講義で、経済学の点で歴史について深く学ぶことができたように思います。
・大西洋三角貿易とアヘン戦争のつながりがあることがわかった。意思決定を大事にしていきたい。「なぜそうなったのか」をこれからは大切にしたい。
次に農学部の榎本先生の講義では、ご自身の自己紹介の後、自然界に存在する物質の多くを占める有機化合物と鏡像異性体についての説明があり、自然界にある物質を合成する難しさと意義について話されました。講義後のことになりますが、硤合憲三(そあいけんそう)さんが鏡像異性体に関する研究でノーベル化学賞を受賞され、まさにホットな内容でした。とても分かりやすく、有意義な時間となりました。
終了後の参加生徒へのアンケートからいくつか紹介します。
・鏡像異性体というものを初めて聞いたので知ることができてよかったです。鏡の関係にあるということで、性質や働きも真反対になるのかと思っていたら、同じ働きをしたり、鏡像異性体が必要不可欠であったりなど、ただただ逆というわけではなく、様々であるところが面白いと感じました。貴重な時間をありがとうございました。
・今回の講演を聞いて、天然に存在する物質を人工的に合成することができるのはすごいことだと思った。特に、動物が出すフェロモンについて興味を持った。原始的な動物ほどフェロモンを使って情報を伝えるという話が面白く、生物によってコミュニケーションの方法が大きく異なることが印象に残った。また、摂食阻害物質についても興味を持ち、これらの物質を利用して植物の品種改良などにもつなげられるのか気になった。今回の講演を通して、天然のものには人間にはまだ知られていない価値や可能性があり、それを研究して利用することはとても面白いことだと感じた。農学部は農家や酪農など食品のイメージが強かったが今回の講演を通して農学部のイメージがガラリと変わった。
・今までは、農学部がどんなことを研究しているのか、ぼんやりとしか知らなかったのですが、本日の講義を受講して、具体的な研究内容が分かって前よりも農学部に興味が湧きました。ありがとうございました。
小田中先生、榎本先生に感謝申し上げます。ありがとうございました。
東北大学工学部 機械知能航空工学科 出張講義
令和8年9月25日(金)、東北大学工学部機械知能航空工学科の溝尻瑞枝教授をお招きして「レーザ加工における物理と化学」と題して出張講義が開催されました。
講義では、ご自身の自己紹介と大学・大学院での研究についてのお話の後、レーザとは何か、レーザを用いてどのような加工を行っているかについてお話いただきました。その後、生徒から溝尻先生に質問があり、真摯に答えてくださいました。
終了後の参加生徒へのアンケートからいくつか紹介します。
・レーザ加工について全然知らなかったけど、今日の講義を通じてレーザ加工などに興味を持てました。工学部志望ではあるけれど細かい分野を決めていないので決める上での参考にしたいと思いました。
・レーザ微細加工は、半導体や電子機器など、人間技とは思えないほど小さな部分を支える技術であることを知り、興味深いと感じた。また、「小さいものを加工する」というだけでなく、熱による影響なども考えながら加工する必要があることが分かり、精密な技術だと感じた。酸化銅を使用後、熱還元で銅に還元するという中学時代の知識が、大学でも出てきたことにも驚いた。
・3Dプリンティングで髪の毛に乗るくらいの小さなものを作る作業をしていることを知り、その細かさ・作り方に驚きました。どのようにすれば「博士号」を取れるのか知りたかったので、詳しく教えていただけて嬉しかったです。中学校の頃に習った「光の屈折・直進」に興味を持っていたのでこの講義を受けて自分のためになったと感じました。これからも、自分の目指す学部に入れるように頑張ります。本日は本当にありがとうございました。
光について物理で学習するのは2年次の後半なので、理解が難しく感じた生徒が多かったようですが、多くの生徒が興味関心を持ったようで、大変有意義な時間となりました。また、機械知能航空工学科というと大きな物を研究対象とするように想像してしまいますが、今回のような極微の世界の研究もなされていることが新鮮な驚きでした。
溝尻先生に感謝申し上げます。ありがとうございました。
東北大学文学部・理学部 出張講義
令和8年9月1日(火)、東北大学文学部の島崎薫准教授と東北大学理学部の金田雅司准教授をお招きして、島崎先生からは「日本社会と外国人」、金田先生からは「加速器を用いた素粒子・原子核物理の世界」と題して出張講義が開催されました。
まず文学部の島崎先生の講義では、日本で生活し働く外国人の現状や、私たちの暮らしとの関わりについて学びました。また、後半には体験型の活動を通して、言葉や文化の違いによる戸惑いや難しさを実感し、多文化共生について考えを深める機会となりました。
生徒からは、「外国人労働者が日本社会を支えていることを知り驚いた」「言葉が通じない不安を体感し、外国人の気持ちを考えるきっかけになった」などの感想が寄せられました。今回の講義を通して、生徒たちは外国人との共生や多様性への理解を深めることができました。
1年次総合的な探究の時間「自己探究ブックレビュー」発表会を実施しました。
令和8年5月19日(7校時)、1年次の総合的な探究の時間において、「自己探究ブックレビュー」発表会を実施しました。
本活動は、新書を活用した全3回の学習活動のまとめとして行ったものです。生徒一人ひとりが選んだ新書を読み、内容理解を深めるとともに、自分自身の考えと向き合いました。また、「フォアキャスティング(現在から未来を考える)」と「バックキャスティング(理想の未来から現在を考える)」という未来志向の考え方にも触れ、自身の将来や社会との関わりについて視野を広げました。
生徒たちは、
・その本を選んだ理由
・読む前に持っていた印象
・読んで新たに気づいたこと
・もともと知っていたこととの違い
・読書前後での考えの変化
などを整理し、発表に臨みました。
当日はグループごとに発表を行い、自分が選んだ本を実際に手に取りながら、学んだ内容や感じたことを伝えました。発表では、内容面だけでなく、「相手に伝わる話し方」や「表情・目線」といった伝え方についての課題にも気づき、今後の成長につながる学びとなりました。互いのよさに目を向けながら学び合う姿も見られ、印象的でした。
発表後には振り返りも行い、自身の成長や今後の課題を確認しました。
探究科1年次 「地域フィールドワーク(春)」を実施しました
令和8年5月20日(水)、本校探究科1年次を対象に、理数生物の授業の一環として「地域フィールドワーク(春)」を実施しました。
地域の自然や文化に直接触れることで、生徒一人ひとりが探究テーマの種を見つけるとともに、教科横断的な視点や考え方を養うことを目的として活動しました。なお、例年広瀬川において水生生物の観察や水質調査などを含む活動を行っていましたが、今年度はクマの出没状況が懸念されたことから、安全面に配慮し、一部内容を変更して実施しました。
当日は、二つの内容に分かれて活動を行いました。一つは、八幡地区の地形の観察や四ツ谷用水などの水の流れについて学ぶフィールドワークです。地域の地形と水の関係を実際に目で見て確かめることで、自然環境の成り立ちについて理解を深めました。もう一つは、校地内に生育する植物の観察です。Googleレンズ等のアプリケーションを活用しながら植物の名称や特徴を調べ、多様な生命の存在に触れました。活動中、生徒たちは気づいたことや疑問点を積極的に記録し、「なぜそうなるのか」「どのように関係しているのか」といった問いを自ら立てながら観察を行っていました。生徒たちはこうした体験を通して、身近な環境の中にも多くの学びがあることを実感したようです。
今回のフィールドワークで得られた気づきや疑問は、今後の探究活動へと発展していきます。本校では、引き続き地域と連携した学びを大切にし、生徒の探究心を育んでまいります。