2025年7月の記事一覧
東北大学出前講義(経済学部)を開催しました
令和7年7月17日(木)東北大学経済学部 小田中 直樹教授をお招きして出前講義を開催しました。
講義テーマは「経済学部で学ぶということ:マックのハンバーガーを例として」でした。「経済学って何を学ぶの?」「経営学との違いは?」といった疑問に答えるべく、小田中教授がマクドナルドのハンバーガーを例に、経済学・経営学の基本的な考え方をわかりやすく解説してくださいました。講義では、価格設定や消費者行動、企業の意思決定など、身近な話題を通して経済学の奥深さに触れることができました。さらに、時間の許す限りで教授ご自身の研究についても紹介され、学問の世界の広がりを感じることができました。
生徒からは、「マックのハンバーガーを例にした説明がとても分かりやすく、経済学のイメージがはっきり掴めました!」「経済学部と経営学部の違いがよく理解できました。進路選択の参考になりました。」「小田中先生の笑顔と話しかけながら進めるスタイルが楽しく、あっという間の90分でした。」「行動経済学が好きなので、価格の話が面白かったです。将来の選択肢が広がりました。」「研究室訪問に続き、今回もとてもためになる講義でした。論文も読んでみたいです!」といった感想が上がりました。
講義を通して、「経済学は身近な現象を深く考える学問」であることを実感した生徒が多く、進路選択に対する意識が高まった様子がうかがえました。
小田中先生、貴重なお時間をいただきありがとうございました。
東北大学出前講義を開催しました
令和7年7月15日(火)放課後に、東北大学工学部電気情報物理工学科の小野円佳教授、文学部の木山幸子教授をお招きして出前講義を開催しました。
小野 円佳 教授(工学部 電気情報物理工学科)は「ガラスで物理の世界をのぞいてみよう」というテーマで、医療や宇宙開発、そして未来の量子通信まで支える「ガラス」に関して、古代ガラスから最新技術に至るまで、ガラスにまつわる不思議な現象やパラドックスを物理学の視点から解き明かしました。
生徒からは、「ガラスが“状態”であると知り、感動しました。工学部も視野に入れたいと思いました。」「物理が生活に役立てられていると知り、やる気が湧いてきました。東北大学合格を目指します!」「難しい内容もありましたが、視野が広がる良い機会になりました。」「身近なガラスがこんなに奥深いとは思いませんでした。とても面白かったです。」といった声が上がりました。
ガラスの奥深い科学に触れ、日常の中に潜む物理の魅力を再発見する時間となりました。
木山 幸子教授(文学部)は「国際交流(母文化に依って異文化を敬う)」というテーマで、講義を頂きました。そこでは、慶長遣欧使節団を率いた支倉常長のエピソードを通じて、異文化交流において重要なのは語学力だけでなく、自文化への理解と異文化への敬意であることが語られました。その際、国際日本学の世界的交流を目指して「支倉リーグ」を創設し、活発な国際交流を展開していることについても触れられていました。
生徒からは、「母文化を理解することの大切さを学びました。異文化との共生に役立てたいです。」「言語の共感における脳波の話がとても興味深かったです。文学部への思いが強まりました。」「“完璧主義を捨てる”という言葉が響きました。自分のアイデンティティを大切にしたいです。」「言語学や音声学に興味を持ちました。文化を受け入れながら学びを深めたいです。」といった声が上がりました。
異文化理解の本質に迫る講義を通じて、参加者の視野が広がり、進路への意識も高まりました。
両先生方 ありがとうございました。
本校生が台湾でSDGsに関する課題研究を発表
令和7年7月2日(水)から4日(金)、本校と交流している台湾の国立台南第一高級中学が主催した2025 High School Students’ Conference on Inquiry and Practice in Relation to the Sustainable Development Goals(2025年SDGに関する探究実践の高校生会議)に3年次の4名が出席してきました。この会議には日本、台湾、ベトナム、マレーシア、フィリピン、タイ、香港の7つの国と地域から40チームの高校生が参加しました。
本校生は”DiverCity - Focusing on Islam”と題する発表を英語で行いました。「多様性」という意味のDiversityという英単語から発音の同じDiverCityという言葉を考え出し、仙台在住のイスラ-ム教徒が抱える問題を取り上げ、仙台が多様性に寛容な住みやすい都市になるような提言を考えました。
この会議では発表会だけでなく、討論会や地域の施設見学なども経験することができ、SDGsについて多くの知見を得たり、考えたりする3日間となりました。
生徒の作成したレポートもご覧ください。
(下のポスター画像をクリックするとPDFにてご覧になれます)
DXハイスクール事業_総探キャリア講義が行われました
令和7年7月15日(火)、本校の2年次生(普通科・国際探究科・理数探究科)を対象に、キャリア講義「探究とキャリアの接続」が実施されました。講師には、教育支援事業を展開する株式会社トモノカイより講師の方と大学生4名をお迎えし、大講義室にて講義と対話を交えたプログラムが行われました。
講義では「探究活動がどのように大学入試や将来のキャリアに結びついていくのか」をテーマに、大学入試における志望理由と探究テーマの関連性や、社会に出てからも求められる探究的な姿勢について、具体例を交えながら丁寧にお話しいただきました。大学生との対話の時間では、実際に探究活動を経験し、進路選択に活かした事例や、大学での学びの実態などを直接聞くことができ、生徒たちは積極的に質問を投げかけ、関心の高さがうかがえました。
講義後には、ORID法(客観・感情・解釈・決定)に基づいた振り返りアンケートを実施し、自分自身の探究テーマや学びの深め方、進路選択との関わりについて改めて考える機会となりました。
今回のキャリア講義を通して、生徒たちは「探究」と「自分のこれから」がどのようにつながっているのかを考え、今後の学びや進路設計に対する意識を高めることができました。今後はオンラインメンタリング等を活用し、探究活動のさらなる深化、そしてキャリア形成への第一歩となるよう実践を進めてまいります。
献血セミナーを開催しました(1・2年 保健委員)
令和7年7月18日(金)に献血セミナーを実施しました。
日本赤十字社 宮城県赤十字血液センターの佐々木さんをお招きし、1・2年次の保健委員を対象として献血に関するお話しをいただきました。
献血の種類や流れ、採血の基準等をご説明いただき、献血の現状として「輸血に必要な血液は人工的に造れないため、宮城県では毎日250人の献血協力が必要であること」、また「若年層の献血者が減少していること」などを学び、高校生を含む10代20代の若者の献血参加への強い期待が寄せられていることを知りました。セミナー終了後には献血に関する質問も出て、短い時間でしたが、新たな知識に触れる貴重な時間となりました。
公開授業研究会を開催しました
令和7年7月22日(火)、本校において「主体的・対話的で深い学びを実践しながら、生徒の学力向上を実現する授業実践」をテーマに、公開授業研修会を実施しました。当日は、以下の6科目において公開授業を実施し、授業検討会および情報交換会を行いました。また、授業実践に関する事例発表も併せて実施しました。
公開授業では、生徒の興味・関心を引き出す実験や問いの設定、ICTを活用した授業展開、受験を見据えた課題提示や単元テストの工夫など、各教員による多様な実践を見ることができました。授業後の検討会・情報交換会では、多くの外部参加者にもご意見をいただき、当日の授業のみならず、日頃の授業づくりにおける課題についても意見交換が行われました。同一教科の教員同士で授業構成について深く検討する貴重な機会となりました。
また、事例発表では、受験学力の向上に実績のある本校教員より、学習指導要領を踏まえた授業づくりについて、生徒の主体的・対話的で深い学びをどのように形成しているか、問いの設定や思考の促し方、評価の方法など、具体的な実践を交えて紹介がありました。
今後の授業改善に向けて大いに参考となる有意義な機会となりました。
・公開授業
国 語(論理国語)
数 学(数学A)
地 歴(日本史探究)
英 語(Advanced English ExpressionⅠ)
理 科(理数化学)
保 体(保健)
・事例発表
理 科(物 理)
地 歴(日本史)
海洋アウトリーチプログラム開催
令和7年7月17日(木)、本校の秋桜Labにて「海洋アウトリーチプログラム」が開催されました。
今回のプログラムでは、「Sea Turtles: Genetic Research, Hidden Ecology, and Conservation」と題し、東北大学大学院生命科学研究科およびWPI-AIMEC(変動海洋エコシステム高等研究所)の浜端朋子准教授をお招きし、ウミガメをテーマに、生態の解明と保全の重要性について貴重なお話しをいただきました。
当日は、ウミガメの生態を明らかにするための多様な研究手法、とりわけ外見からは分かりにくい行動や生息地の特定に活用されている遺伝学的アプローチについて、丁寧かつ分かりやすい説明がなされ、生徒たちは研究最前線の知見に触れる貴重な機会となりました。
講義の合間には、英語によるクイズも実施され、楽しみながら専門的な内容への理解を深める工夫がなされていました。後半のワークショップでは、グループに分かれて英語を交えながら、ウミガメ保全のために自分たちに何ができるかを話し合い、科学と社会のつながりについて考える有意義な時間となりました。
東北大学_学部学科出前講義
令和7年7月16日(水)16:00から、東北大学農学部の片山知史教授をお招きして、「海を守り、海から恵みを得るとはどういうことか」というテーマで、講義していただきました。1・2年次の生徒7名が参加して熱心に学ぶ姿がみられました。
講義では、東北大学農学部の入試形態や大学の施設・設備、オープンキャンパスについての説明の後で、片山先生がご専門にされている水産資源生態学についてお話をしていただきました。生徒たちは、農学部が「私達、人類が生きていくための食料と健康と環境を課題に取り組む生物の産業科学を学ぶ」学部であるということや学問領域が人文社会の領域である農業経済学から魚類生態学や漁業学、土壌学まで及んでいること、漁業の特徴は復元性にあり、それを回復しないくらいまで乱獲してはいけないことなどを学ぶことができました。講義後は参加した生徒達から大学の夏季休業中の課題や、農学部卒業生の進路など、多方面に関する質問がたくさん上がりました。
「歌合戦」開催
令和7年7月11日(金)、宮城第一高校の三大行事のひとつである「歌合戦」が、今年も大きな盛り上がりの中、開催されました。
この行事は、各クラスが自分たちでテーマや楽曲を選び、作詞、振り付け、背景画や小道具・大道具、衣装に至るまで、すべてを生徒主体でつくり上げる、まさに“自律”と“協働”の集大成です。担任や教員の指示を待つのではなく、級友同士でアイデアを出し合い、ときに意見がぶつかりながらも、目標に向かって一丸となって取り組む姿は、見ている人の心を打ちます。
当日の進行は、実行委員会を中心に、演劇部や放送部などの生徒たちが担い、裏方でも本校生徒の力が存分に発揮されました。STEAM教育と自主自律を重んじる本校ならではの行事です。
初参加となる1年次生はフレッシュな感性で挑戦し、2年次生は一回り成長したチームワークを披露、3年次生は圧巻の完成度で会場を魅了しました。
1位 3年2組「乙女座伝説 ~想いは銀河を超えて」
2位 3年1組「マタ・ハリ ~儚き誇りの舞姫~」
3位 3年6組「細川ガラシャ ~散らぬ思い~」
2年次特別賞 2年5組「王昭君 ~決意を貫いた悲劇の美女~」
1年次特別賞 1年1組「マリー・アントワネット」
東京大学宇野ゼミ出前講義開催
6月26日(木)5~7校時で、東京大学の宇野健司先生による進路講演会が、1年次生全員を対象に行われました。
まずは交換留学とはどういうものでどういうメリットがあるのか、という点についてのお話があり、若いうちに海外に積極的に飛び出して行くことの意義について強調されていました。次に架空のコンビニエンスストアの店長をモデルとした問題点の抽出とそれについての解決策をグループワークを通して生徒が考え、そして意見を発表しました。日頃は大人しい生徒がしっかりと自分の意見を発表することができるようになり、わずか3時間弱で生徒が大きく変わったのを見て大変に驚きました。結論から述べるPREP法という文章構成法や、ディスカッションにおいては理論と感情のバランスが大切であることを学び、早速自分の発表に生徒が生かしていました。生徒たちの振り返りには「今日学んだことを実践していきたい」「これから積極性を身に付けていきたい」といった内容が多く、大きな刺激を受けた3時間弱でした。