理数科の行事

2年次理数科講演会 実施 2021.12.10

12月10日(金)6・7校時に、東北大学大学院情報科学科 教授 伊藤健洋先生にお招きし、「なぜコンピュータは速いのか? ~数学が支えるアルゴリズムのパワー~」と題して講演をしていただきました。

 

【生徒の感想】

サッカーロボットの話で、ロボットは教わったことしかできませんが、極めるとクイズ大会で優勝するなど人間の知能を超えることもあるのが興味深かったです。/人間関係すらも数学やコンピュータなどで仮説をたてることができるというのがとても面白いと思いました。習った式などを活用して色んなことを調べられたら楽しいと思いました。/当たり前のように使う機械が本当は自動で動くためにはアルゴリズムというものが必ずあるということを知り、物を見る目が変わりました。また、今の自分たちにも考えられるような仕組みであったということがわかり、更に興味が湧きました。/普段は考えないけれども、身近なところにアルゴリズムが存在しているということがわかって興味深かった。実際にノーベル賞をとったアルゴリズムを体験して、少しだけアルゴリズムの大切さを理解出来たような気がする。自分の将来の進路の幅が広がるように熱心に勉強に取り組もうと思った。

 

1年次理数科LHR「ミヤイチ☆キャンパスⅠ~東北大学サイエンス・エンジェルの話を聞く~」が行われました。

11月11日(木)に1年次理数科LHR「ミヤイチ☆キャンパスⅠ~東北大学サイエンス・エンジェルの話を聞く~」が行われました。今年度も昨年度と同様オンラインで行われ、東北大学において自然科学に関連した研究に取り組んでいる大学院生である「サイエンス・エンジェル」の方々から研究の内容や大学生活、高校生活についてお話を頂きました。当日はグループを3つに分け、それぞれ興味のある分野のお話を聞き、その分野に対する興味・関心を深め、学習意欲や進路意識を高めました。

 

生徒の感想(一部抜粋):

「普段聞くことができない大学院での研究の話や県外からの進学の方の話も聞けて、これからの進路選択や学習の糧になった。」

「これからの授業の受け方への意識を変えることができるよい機会だった。」

1年次理数科講演会

12月1日(水)に1年次理数科講演会が行われました。今年度は昨年度と同様、東北大学大学院理学研究科地球物理学専攻教授 須賀利雄 先生に「海と地球温暖化~海流の仕組みから異常気象まで~」という演題でご講演頂きました。講演は、海と大気の流れに関することや地球温暖化のメカニズムとそれにより引き起こされる災害・異常気象など、私たちの身近に感じられる内容で、生徒たちも関心を持って聞く様子がみられました。また、須賀先生とゆかりがある今年のノーベル物理学賞を受賞した真鍋先生の研究についてもお話し頂き、「興味のあることを続けて研究する」ことの大切さを学びました。

お礼の言葉では理数委員の生徒が「温暖化の仕組みについてわかりやすく説明して頂いた。地学の授業を取ることが出来ないため、興味がある生徒にとって貴重な講演となった。」と述べ、須賀先生からは「地学分野を高校で学ぶ学生は少ない。今学んでいる物理や化学が地学の学びに生きてくるのでしっかり勉強してほしい。興味のあることを続けて学んでほしい。」というお言葉を頂きました。

 

生徒の感想(一部抜粋):

「海流の流れは様々なことに影響していて驚いた。地学はやはり面白そうなので勉強したい。」

「難しい内容であったが、わかりやすく教えてくださったので地球温暖化に興味が持てた。」

「(序盤省略)~地球温暖化を少しでも食い止めるために自分に何ができるか考えていこうと思った。」

 

1年次理数科施設見学会

10月26日(火)に1年次理数科施設見学会が行われました。今年度は昨年度と同様に、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、6組と7組で二手に分かれ、南蒲生浄化センターと宮城県農業・園芸総合研究所を午前・午後で入れ替えるという行程で見学してきました。

生憎の雨で行程を縮小する場面もありましたが、施設の方々に手厚くご対応いただき、施設の概要や目的、そこで行われている研究を学ぶことができました。

今回の見学で学んだことは、日頃の学習や進路選択に生かしていきます。

 

生徒の感想:

〇南蒲生浄化センター

 「下水道からどのようにしてキレイな水になるのかがよく分かった。震災で学んだ津波の威力からきちんと対策しているんだなあと感じた。」

〇宮城県農業・園芸総合研究所

 「普段の授業では習うことのできないフル-ツや野菜の品種開発や動物に食べられないための対策を聞くことができてとても面白かった。」

〇全体を通して

 「知らなかった仕事や学問があって面白いと思いました。この経験を活かして将来につなげていきたいです。」

 

写真:

〇南蒲生浄化センター

 

〇宮城県農業・園芸総合研究所

2年次理数科 出前授業 2021.5.24

5月24日(月)に分野ごとに理数科出前授業を行いました。生命科学分野は,講師は東北大学大学院生命科学研究科准教授 小金澤雅之先生で,「神経生物学入門」との演題でお願いしました。情報工学分野は,講師は東北大学大学院情報科学研究科教授 乾健太郎先生と東北大学データ駆動科学・AI教育研究センター助教 赤間怜奈先生で,「AIはいつか言葉を理解するか?〜言語から見る人工知能の現在と未来〜」との演題でお願いしました。

 

生徒の感想

【生命科学分野】

聞いたことの無いP1ニューロンやP2bニューロンなど色々な神経の名前や求愛行動の過程など知ることが出来てとても勉強になりました。人為的にショウジョウバエの求愛行動や攻撃行動を誘発させたりできるということを知って,もし人間にもそういった行動を誘発させることが出来たとしたら恐ろしいと思いました。/私はハエについて中学のときに実験をしたことがあったのでとても興味がありました。先生の講演は難しい専門用語がたくさんあり深掘りしていることがよくわかる講演でした。内容も難しくきいたことがない内容ばかりだったのでたくさんの知識を得ることができました。とてもためになる有意義な時間を過ごせたと思います。/求愛行動という1つの行動でも,どんな遺伝子が関わっているのか,数多くあるニューロンのうちどれが1番関わっているのか,また,オスにしか起こらない現象を強制的に起こしたらどうなるかなど,様々な疑問や仮説を立てて実験しているところが面白く,これから研究していく上での参考になりました。このハエでも意外と複雑な行動をしていたので,人間などの動物はさらに複雑なのか,それともハエと同じような感じなのか,気になりました。

 

【情報工学分野】

これからAIが普及すると,既存の職業が100パーセントなくならずとも,縮小される可能性があるから,新しい仕事を見つける(考える)必要があると聞いた。それを聞いて,広い視野で物事を考えることがこれからは重要だと強く感じました。また,最後のお話で,ワクワク出来ることを見つけると成長出来るとあったので,私も積極的に勉強で興味をもてる分野を探そうと思います。/AIはまだ人間の言葉がわからず理解もしてないということを知りとても驚きました。また,言葉を数学で表すということに親近感を抱きました。これからの社会でAIが活躍していくということをよく耳にするので講義を受けられて良かったです。そして大学についての話もしていただけて,自分がワクワクすることを見つけられればいいと思いました。/ディープラーニングの仕組みがとても興味深かった。機械が学習するというのは聞いたことがあったが,このような仕組みであるというのはとてもためになった。

課題研究ガイダンスとポスターセッション 2021.3.18

1年次生を対象に、次年度の課題研究ガイダンスを行いました。その後、2年次生が1年次生に研究成果を発表するポスターセッションを行いました。昨年は全国一斉休校のためポスターセッションが行えませんでしたが、2年ぶりに行うことができ、1年次生は次年度のテーマについて考える良い機会となりました。

理数科4校合同発表会 2021.3.17

宮城県高等学校理数科教育研究会の課題研究発表会がオンラインで行われ、理数科1・2年次生が参加しました。理数科のある仙台第三高校、仙台向山高校、災害科学科がある多賀城高校と本校の4校が、2年生で取り組んだ課題研究の成果について2題ずつ発表しました。

本校からは、

物理分野「水による衝撃を求める~物体の落とす高さと面積を変えた実験より考察~」

生物分野「光合成細菌 ~生息地における性質の違い~」 を発表しました。

2021.1.21 1年次LHR「プロフェッショナルトーク@理数科」

自然科学に関連した職業に就いて活躍している方を招き、実際の仕事の内容ややりがい、関連する仕事に就くために必要なことなどを話していただく、プロフェッショナルトークを行いました。今回は、4分野中2分野でオンライン開催になりましが、専門的な話に生徒は聞き入っていました。

講師の方々
 薬学分野 大塚製薬株式会社 出来加奈子 氏
 生物分野 仙台うみの杜水族館 大谷明範 氏
 医療・医工学分野 株式会社IFG 八島建樹 氏
 建築・工学分野 山下設計 谷口太郎 氏

 

生徒の感想より

自分が今まで考えていなかった観点で説明を受けたので、考え方が変わった。/今とても勉強のしなさすぎで焦っているので、毎日計画的な勉強を心がけ、取り組みたいと思っています。/普段は知ることのできない仕事の裏側を見せていただけて、感激しました!/いわゆる人生の先輩の人に様々なアドバイスをいただくことが出来、この機会に本当に感謝しています。/技術だけでなく、自分をプレゼンする力が必要であることが理解できました。一つの教科に集中するだけでなく、総合的な力を身につけたいです。/進学する学部を迷っているのですが、約40年の社会人の間どのような人物でいたいかと考えた、という講師の方の言葉を聞き、学びたい学部に進もうかなと背中を少し押された気がしました。/新しいものを生み出す考え方を養っていきたいと思いました。/英語の勉強が将来の選択肢を広げるという話を聞いたので、英語の勉強は大切だということを再確認することが出来た。今、英語は得意ではないのでしっかり勉強時間を取り将来のために選択肢を増やせるようにしたい。/生き物を育てることで社会の役に立つことの大変さや難しさを学ぶとともに、生き物と共に成長していく面白さを学ぶことができました。/もともと薬学部に興味がありましたが、卒業後の進路が、思っていたよりも多く、薬学部卒だからこそできる仕事も多くあるということを知れたので、薬学部に進んで社会に貢献したいという思いが一層強まりました。/つきたい職業に直結する勉強だけでなく、幅広い能力が必要なため、科目にこだわらず満遍なく勉強するべきだということが分かりました。

理数科2年次「理数科講演会」2020.12.10(水)

12月10日(水)6,7校時に,東北大学大学院情報科学研究科の伊藤健洋教授をお招きして,理数科講演会を行いました。

 演題は「なぜコンピュータは速いのか? ~数学が支えるアルゴリズムのパワー~」です。

 伊藤先生の講演は,「アルゴリズム」の基礎知識から実用例まで,とても理解しやすい内容でした。ジョークを交えて私たちの興味をかきたて,私たちに問題を解かせ,最後には,実社会で応用されているアルゴリズムが,いま高校生が学んでいる数学で説明できることを気づかせていただきました。いま勉強している数学は,生活の役に立たないどころか,現代の文明社会を根本で支えている学問だと,納得させられた2時間でした。

  

~生徒の感想から~

 数学は難しいと思っていたけれど,今回の講演を聞いて,連絡網などに使われている考え方も数学の考え方だと知り,おもしろい学問なのだと思いました。
今はAIやビックデータが活躍する時代で,自動で動くものが身の回りにたくさんあるけれども,どうやってそれらが動いているのかわからないまま,自動で動くことが当然だと思って生きてきました。しかし今の便利な世の中を支えているのは数学で,自分たちの生活が数学の考えで成り立っていると思うと,数学を勉強するのが楽しくなりそうだなと思いました。
特におもしろいと感じたのが「安定結婚問題」です。一見安定なペアを探すのは時間と労力がかかるように見えるけれど,やり方を工夫すれば少ない時間で少ない回数で調べることができ,さらに皆同じ答えにたどりつくと言うのはすごいと思いました。このシステムが高校の数学の知識で証明できることにも驚きました。自分の知らない世界を知ることができてとても楽しい時間でした。
(MKさん)

情報の授業でアルゴリズムを学んでいるので,タイムリーで理解もできて楽しかった。特に,「ブロッキングペア」や「安定マッチング」についての話は,問題を解いたりすることでより理解できた。人工知能の話では,私が思っていたよりも人工知能ができることがたくさんあり,それと同時に,できないこともあるのだとわかった。人工知能は東大に合格できるかという話では,人間よりも人工知能の方が正確だと思っていたため,合格を簡単にできると思っていたが,予想と違っていて驚いた。だが人工知能が医療の面で人の命を救ったり,膨大な知識を持っていることは確かであるから,それらを有効に活用していくことが良いと思う。「Gale-Shapleyアルゴリズム」の話では,安定マッチングにするためにこれから使えるのではないかと思った。アルゴリズムを用いることで,よりよい組み合わせを作ることができ,そして今まで時間がかかっていたものをより短い時間で行うことができることがわかった。
日々便利なものができていくこの社会で,よりよいアルゴリズムを作ることはとても重要なことであると感じた。もし機会があれば,今日学んだことをこれからの生活に活かしていきたい。
(NYさん)

以前,東北大学の教授から「量子アニーリング」と「未来の情報科学」について話を聞かせていただき,工学分野に非常に興味を抱いていたので,今回のアルゴリズムの話を楽しみにしていました。
講演を通して驚くことがいくつかあり,より数学に面白さを感じることができました。コンピューターの処理能力が想像していたよりもはるかに正確かつ速くて,コンピューターに勝るものはないと断言されると,少し悔しい気持ちになりました。しかし人工知能は言葉を理解しているわけではないので,問題文から「どうやって」の部分,つまりアルゴリズムの計算の仕方・手順を導き出す必要があり,アルゴリズムのいくつかの例は,私が今まで目にしたことのない考え方でした。
特にノーベル賞を受賞した「安定結婚問題」はとても興味の湧くものでした。最後に背理法で証明できているのを見て,数字から遠ざかった数学の新しい視点はとても新鮮でした。工学は数学が関係していて,あらゆる問題を数式で証明できることを知り,もっと他の問題を見てみたいと思いました。
(MOさん)

 

理数科1年次「理数科講演会」2020.11.27(金)

11月27日(金)に1年次理数科講演会を行いました。東北大学大学院理学研究科教授の須賀利雄先生に「海と地球温暖化~海流の仕組みから異常気象まで~」と題して講演していただきました。

 

生徒の感想より

今回の講演で一番驚いたのは、地球温暖化は海の温暖化であるということだった。 地球温暖化が進むということはただ気温が上がるだけでなく、海の温度が上がり、台風が増加することにもつながることがわかった。/地球温暖化がどのように地球に影響を与えているのか、私は今まで表面的な部分しか知らなかったのだと驚き、もっと深い部分まで理解しなければいけないと思いました。受験の為だけでなく、この社会を生きていく上で大切な知識を得ることができたと思います。/日本は2050年までに二酸化炭素の排出量をゼロにするという目標を定めていますが、日本の年平均気温の割合の上昇は世界の年平均気温の割合の上昇と比べて1.5倍大きいという話を聞いて、二酸化炭素の排出量の削減にもっと真剣に取り組んでいかなければならないと感じました。/寒流や暖流、風の流れによって海流が変化するのだとわかった。今問題になっている地球温暖化は基本的に言われてる通り楽観視できるような場合でないと思った。各国でどのくらい取り組みの温度差があるのかを知りたい。/須賀教授のお話はとても興味深いものが沢山ありました。中学生のころ地理で学んだことと繋がってると知りました。どうして地球温暖化が起きているのか、海流の違いなども学べとても有意義な時間を過ごすことが出来ました。風が何故発生するのか、風による影響はどんなか、 潮の進み方、流れの様子など身近にあるが 考えたことがあまり無かったものの仕組みを知ることができ、更に関心がたかまった。

1年次理数科 ミヤイチ☆キャンパス

11月12日(木)のLHRで東北大学サイエンスエンジェル(SA)の方々とビデオ会議アプリを用いて、交流を行いました。例年は来校してもらい行っていましたが、今年度はオンラインでの実施となり、3つのグループに分かれて、SA2名ずつに研究内容の紹介や高校生活について講話してもらいました。

理数科2年次「施設見学会」 2020.10.21(水)

10月21日水曜日,理数科2年生が「施設見学会」に出かけました。

午前:東北大学 多元物質科学研究所・材料科学高等研究所(片平キャンパス)

午後:東北大学 電子光理学研究センター(仙台市太白区三神峯)

 

多元物質科学研究所(多元研)では,所長の寺内正己教授から所の概要や研究内容の説明をしていただき,グループごとに,固体イオニクス・デバイス研究,生体分子構造研究,光機能材料化学研究,光物質科学研究の4つの分野の研究室を訪問して,各分野の説明を受けながら実験を見せていただきました。これらの分野以外にも,実に多くの様々な物質についての研究が融合的に行われており,新たな物質科学技術の先端的な研究を展開しているとのことです。

 

材料科学高等研究所(AIMR)では,研究支援部門長の西山信行特任教授から所についてのガイダンスがあり,続いて小澤知己准教授より研究者として生きたい人へのアドバイスをお話しいただきました。AIMRはさまざまな材料の研究分野が「数学」を共通言語として連携しており,世界トップレベル研究拠点(WPI)のひとつとなっているとのことです。

 

片平キャンパスで昼食を取った後,東北大学電子光理学研究センターへと向かいました。ここでの主役は電子加速器です。電子加速器は原子の中を「みる」ための,顕微鏡のような働きがあります。電子光理学研究センターは,三神峯公園に隣接し,加速器などの装置は建物の地下にあります。高校生にとっては少し難しい内容の説明もありましたが,とても興味深い研究施設を訪れることができました。また,核物理研究部の大西宏明教授から,分子から素粒子レベルへの研究の歴史とセンターの役割について講義をしていただきました。

 

どの研究所の方々も私たちを暖かく迎え入れてくださり,ていねいにわかりやすく研究内容をお話しくださいました。各施設の研究業績・成果はもちろん,先生方や職員の皆さんのホスピタリティも深く印象に残った1日でした。

令和2年度 2年次理数科「出前授業(ミヤイチ☆キャンパスⅡ)」を実施しました(R2.10.5)

2年次理数科「出前授業(ミヤイチ☆キャンパスⅡ)」を実施しました。

例年では5月に実施していた行事ですが,新型コロナウイルス(COVID-19)による臨時休校などのため,延期となっておりましたが,講師の先生方の御厚意により,今年度も実施することができました。お礼申し上げます。

 

日 時   令和2年10月5日(月)6・7校時 (14:20~16:10)

場 所   本校理科講義室,視聴覚室

対 象   本校2年次理数科生徒(79名)

講 師   東北大学大学院生命科学研究科生命機能科学専攻脳機能遺伝分野

       准教授 小金澤 雅之 先生〔生命科学分野〕

      東北大学大学院情報科学研究科システム情報科学専攻

       教授  乾 健太郎  先生〔情報工学分野〕

演 題   小金澤雅之先生

      「神経生物学入門」

      乾  健太郎先生

      「AIはいつか言葉を理解するか? 〜言語から見る人工知能の現在と未来〜」

 

最先端の内容を高校生にも分かりやすく説明いただき,講演終了後の質疑応答でも多くの質問がでるなど,大変貴重な経験となりました。

2年次出前授業(AI)2年次出前授業(神経生物学)

令和2年度「理数科説明会」を実施しました 2020.10.3(土)

令和2年度 理数科説明会を10月3日(土)9:00~11:30に実施しました。

コロナ禍での実施ということもあり,例年よりも広い会場で,席と席との間隔を開けての開催となりました。

多くの方に参加いただき,ありがとうございました。

 

理数科説明会では,理数委員1,2年生が中心となり,準備,運営,プレゼンテーションなどを行っています。

現役の理数科生徒の声をお聞きいただき,理数科,そして宮城第一高校の魅力を感じていただけたのではないでしょうか。

R2理数科説明会 全体会

R2理数科説明会 生徒①

R2理数科説明会 理数科長R2理数科説明会 生徒②

R2理数科説明会 生徒③R2理数科説明会 生徒④

全体説明会の後は体験授業を行いました。生物,化学,物理の実験などを行いました。

R2理数科説明会体験授業 生物R2理数科説明会 体験授業 化学

R2理数科説明会 体験授業 物理

 

 

 

 

 

 

体験授業後は,現役理数科生徒の皆さんと説明会に参加した中学生とのフリートーク(個別相談会)で,高校生活などについて話をする機会がありました。

R2理数科説明会 りすうかふぇ

 

R2コスモス実験講座「エネルギーについて学ぶ(つくば宿泊研修)」2020.8.17~19

「県立学校における原子力・エネルギーに関する教育支援事業」を活用し,エネルギー,原子核反応,放射線などについての理解を深めるため,生徒希望者20名を募り,令和2年8月17日~19日の日程でコスモス実験講座「エネルギーについて学ぶ(つくば宿泊研修)」を実施しました。

 

8月17日(月)

 午前 産業技術総合研究所 福島再生可能エネルギー研究所
 午後 物質・材料研究機構
 夜  講義「藻類バイオマス・エネルギーについて」筑波大学 教授 鈴木石根 氏

 

 

8月18日(火)

 午前 高エネルギー加速器研究機構
 午後 中央農業総合研究センター 食と農の科学館/実験施設

 

8月19日(水)

 午前 産業技術総合研究所 地質調査総合センター 地質標本館

理数科1年次「プロフェッショナルトーク@理数科」2020.1.16(木)

 1月16日(木)7校時、理数科恒例のLHR企画として、自然科学に関連した分野での研究を現在の職業に生かし、各分野の「プロ」として社会において大いに活躍している4名の方を講師としてお招きしました。
 講師の先生方には、実際の仕事の内容ややりがい、関連する仕事に就くために必要なことや今後の「夢」などを熱く語っていただき、さらには生徒の質問もまじえながらの「トーク」を行っていただきました。
 理数科の1年生は4つの分科会の中から自分の進路選択に近い分野を希望・聴講し、職業(働くということ)への理解を深め職業観・進路意識を高めるとともに、自らの進路や学習への姿勢などについて改めて考える貴重な時間となりました。
 日々充実したお仕事を続けている講師の先生方、お忙しいところ素敵なお話をいただき本当にありがとうございました。

【薬学分野】大塚製薬株式会社 出来 加奈子 氏
    

【工学・建築分野】山下設計 谷口 太郎 氏
   

【生物分野】仙台うみの杜水族館 大谷 明範 氏
   

【医療・医工学分野】株式会社IFG 八島 建樹 氏   
        

《生徒の感想より》一部抜粋
○ 今回の講義を聞いて、意識が高まりました。高校生のうちからチャレンジ精神をもち、自身の強みを大切にしていきたいと思います。
○ 私は将来、人のために何かできることをしたい,救いたいので薬学部の道だけでなく他の医療の道も探ってみたいと思いました。どの道を選んだとしても決して容易ではないですが、最後まで諦めずに夢を追い続けたいと思いました。
○ 様々な世界を知ることは大切だと今まで何度か言われてきましたが、前の職での無関係だと思われる経験が今役に立っているという話を聞き、今自分が興味がなかった分野を知ることが大切だと思いました。
○ 渦電流をつくって脳梗塞や脳卒中後のリハビリに使う機械があり、グループの中で唯一体験出来ました。本当に「ビ!ビ!ビ!」と腕に来て、手先が無意識に少し動いたので、とても驚きました。また、医療工学はただつくるだけではなく知識を活かして東北大学の先生方にも協力をしてもらって新しいものを考えて、つくるという点が意外でした。
○ 私は将来の進路についてほぼ決まっていませんが、今回の講話を通じて様々な教科や職業などに触れたり学んだりすることが大切なのだと思いました。講話の中で、医療機器を作る上で必要となる物理が苦手だったと聞いて驚きました。前までは、就いた職業で使っている分野は、昔からずっと好きだからその分野が生かせる道に進んでいるのだと思っていたからです。でも、必ずしもずっと好きだったわけではなく、大学で学んだり自分で調べたりすることで更に深くよく知って、好きになって、なりたいものを決めていくのは大事な事だと思いました。

理数科2年次 課題研究 論文作成およびプレゼンテーションガイダンス

 12月17日および1月14日に,東北大学大学院生命科学研究科 准教授 酒井聡樹 先生を講師にお招きし,論文作成およびプレゼンテーションについて講義をしていただきました。

 酒井先生は高校生の課題研究に関する本を多数出版されており,2月の課題研究校内発表会および3月に行われる校内ポスター発表会ならびに県内4校合同課題研究発表会に向けて貴重なお話を聞くことができました。

 研究成果を聴衆の方々にいかに興味を持って聞いてもらえるか,また自分たちが得た知見をいかに論理立てて発表できるかなどを実例を元にお話しいただきました。これらの力は今後,課題研究以外の場所でも大いに活用を求められるものです。課題研究の時間を通して多くの力を身につけられる,それが宮一の理数科です。

プレゼンガイダンス(1/14)
論文ガイダンス(12/17)

 

理数科2年次 「理数科講演会」2019.12.11(水)

 12月11日(水)6,7校時に,東北大学大学院情報科学研究科の伊藤健洋准教授をお招きして,2年次「理数科講演会」(数学分野)を行いました。

 演題は「なぜコンピュータは速いのか? ~数学が支えるアルゴリズムのパワー~」です。

 様々な分野で活用されているアルゴリズム。一見,この言葉だけを聞くととても難しそうに感じるのですが,伊藤先生によるわかりやすい実例や興味深い演習などを通して,数学やアルゴリズムといった学問領域をとても身近に感じることができました。

 

~生徒の感想から~

 前半のお話しでコンピュータのアルゴリズムについて,はじめは難しい内容なのかなと思っていましたが,とてもわかりやすく教えていただけました。普段から使っているコンピュータやスマホも色々な人工知能やシステムが入っていて,すごいなぁと思いました。囲碁の人工知能がプロ棋士に勝利したことや,渋滞予測システム,アイボやパズルなどとても面白かったです。

 後半のお話の安全結婚問題についてのお話はすごく面白くて,どうやったらブロッキングペアができるのかなとか,安定したペアは男子or女子のどちらかが犠牲になってしまうので,やはり難しい問題なんだなと思いました。

 本日はとても興味深いお話をありがとうございました。

 

~生徒の感想から~

 私はこの講義の初めに,情報とは何かと問われたとき,改めて考えてみるとよく分からないものだなと思いました。またアルゴリズムという言葉も,時々耳にするけれど,意味はあまり知りませんでした。しかし,今日の講演を受けて,現代の膨大な情報を高速に管理して支えているのが数学だということがよく分かり,数学は面白いと思ったのと同時にもっと知りたいと興味がわいてきました。これまで数学は堅くて難しいばかりだと思って苦手だったけれど,これを機に積極的に取り組んでみたいと思います。

 講演の様子生徒達は熱心に聞いていました

理数科1年次「理数科講演会」2019.12.6(金)

【講師】 東北大学大学院理学研究科 地震・噴火予知研究観測センター 

     教授 松澤 暢 先生

【演題】 『地震と火山噴火-なぜ、どのようにして起こるのか-』 

 12月6日(金)6・7校時に理数科1年次生を対象にした「理数科講演会」を実施しました。今回は、日本の各地で頻発し社会的にも大きな関心を集めている地震・噴火のメカニズムについて専門的に研究していらっしゃる東北大学大学院理学研究科教授で地震・噴火予知研究観測センターの松澤暢先生をお招きして、わかりやすく講義していただきました。

 

 2011年の「東北地方太平洋沖地震」発生時のGPS観測による地殻変動の様子やプレート境界や海溝付近でどのような滑りが起きていたのかについて詳しく教えていただき、なぜ超巨大地震、大きな津波を引き起こしたのかを様々なデータから読み解きました。また、2016年の熊本での大地震の状況やその要因、長町ー利府線断層帯や蔵王での火山活動などについても科学的な観点から分析・解説していただきました。私たちの身近にある自然に関わる最先端の研究について理解できた、実に興味深い講義でした。
 生徒からの質問も活発に出され、講義が終わってからも個別にお話を聞きにくる生徒が多くみられました。

 【生徒の感想より】

◯ 地震のメカニズムについてわかった。特に断層がすべってどのように破壊が伝わるのかがよくわかった。また、3・11の地震や津波の特徴についてわかった。様々な観測機器を用いて地震が起こった時に調査して、次の地震の予測に利用されていることを知った。今までの多くのデータの積み重ねによって私達の安全が守られることがよくわかった。先生の講演は、身近な例をあげて頂いたり難しい現象を噛み砕いておはなししてくださったのでとてもわかりやすかった。地震についてとても興味が出たので、また機会があったらお話を聞きたいと思った。

◯ 地震の仕組みやそれぞれの地震の特徴などを詳しく知ることが出来た。自分が経験した大きな地震は今まで1回だけど、これからそれ以上の地震が起こる可能性があるということが分かった。日本は火山も多く、プレートがいくつか重なっているので地震が多いということが分かった。地震はとても身近な事だし、いつ起こるか分からないので今研究されてる技術で少しでも予知して対策出来ればいいと思った。

◯ 地震や噴火について大体、理解できました。まだ、理解不十分なところがあるので自分で調べていきたいと思います。

◯ 自分が知りたい分野ではないがとても楽しく聞くことができた。長町・利府断層があると言われて示された地図がちょうど自分の家のとこで怖いなと思いました。他に地震の周期や予想などプレートのことなど知ることができとても良かったです。

 

 

理数科2年次「施設見学会」 2019.10.18(金)

10月18日(金),理数科2年生の「施設見学会」が行われました。

午 前:東北大学金属材料研究所(仙台市青葉区)

午 後:東北大学電子光理学研究センター(仙台市太白区)

 

◯東北大学金属材料研究所
 今年度から初めて見学させていただくことになった施設です。

 「世界の金研」と呼ばれる,東北大学の中でも指折りの研究所で,世界中から研究者が集まります。大学の付属研究所としては非常に歴史があり,設置後100年以上経過している研究所です。金属だけにとどまらず,物質全般を理学や工学といった視点から多角的に研究しています。

 今回は,結晶成長,強磁場発生装置などの研究室を中心に見学させていただきました。また,今年度,猿橋賞(若手女性研究者の内,毎年一人だけが受賞できる賞)を受賞した梅津理恵准教授に講演していただきました。これからの将来を担う高校生に熱いメッセージをいただきました。

 そして,最後にはランチョンミーティングという,学会でも用いられる手法で大学院生や梅津准教授とのトークセッションを行いました。アプリを用いて質問事項などをあげ,それに答えていただきました。大学院での生活や受験に向けてなどなど,数多くの貴重な話を聞くことができました。

  

 

◯東北大学電子光理学研究センター
 昨年度より見学させていただいている施設です。放射光というとてもエネルギーの強い放射線を作り出す加速器を見学させていただきました。加速器は原子の中を「みる」ための,いわば顕微鏡のような役割をします。研究したい(みたい)対象物の大きさによって,必要なエネルギーが異なります。また,みたいものが小さければ小さいほど,加速器自体の大きさが大きくなっていきます。

 施設内では厳重にセキュリティ管理がなされるため,一人一人に入構証が渡され,施設の部屋ごとにバーコードを一人ずつ読み込みながら入室していきます。非常に大きな施設で,実験設備は地下にあります。様々な装置について詳細に教えていただきました。今はまだ難しい内容も多かったかも知れませんが,今後大学等へ進学し,このような研究に携わるようになる人が宮一理数科にもいるかもしれませんね。