理数科1年次「理数科講演会」2019.12.6(金)
【講師】 東北大学大学院理学研究科 地震・噴火予知研究観測センター
教授 松澤 暢 先生
【演題】 『地震と火山噴火-なぜ、どのようにして起こるのか-』
12月6日(金)6・7校時に理数科1年次生を対象にした「理数科講演会」を実施しました。今回は、日本の各地で頻発し社会的にも大きな関心を集めている地震・噴火のメカニズムについて専門的に研究していらっしゃる東北大学大学院理学研究科教授で地震・噴火予知研究観測センターの松澤暢先生をお招きして、わかりやすく講義していただきました。
2011年の「東北地方太平洋沖地震」発生時のGPS観測による地殻変動の様子やプレート境界や海溝付近でどのような滑りが起きていたのかについて詳しく教えていただき、なぜ超巨大地震、大きな津波を引き起こしたのかを様々なデータから読み解きました。また、2016年の熊本での大地震の状況やその要因、長町ー利府線断層帯や蔵王での火山活動などについても科学的な観点から分析・解説していただきました。私たちの身近にある自然に関わる最先端の研究について理解できた、実に興味深い講義でした。
生徒からの質問も活発に出され、講義が終わってからも個別にお話を聞きにくる生徒が多くみられました。
【生徒の感想より】
◯ 地震のメカニズムについてわかった。特に断層がすべってどのように破壊が伝わるのかがよくわかった。また、3・11の地震や津波の特徴についてわかった。様々な観測機器を用いて地震が起こった時に調査して、次の地震の予測に利用されていることを知った。今までの多くのデータの積み重ねによって私達の安全が守られることがよくわかった。先生の講演は、身近な例をあげて頂いたり難しい現象を噛み砕いておはなししてくださったのでとてもわかりやすかった。地震についてとても興味が出たので、また機会があったらお話を聞きたいと思った。
◯ 地震の仕組みやそれぞれの地震の特徴などを詳しく知ることが出来た。自分が経験した大きな地震は今まで1回だけど、これからそれ以上の地震が起こる可能性があるということが分かった。日本は火山も多く、プレートがいくつか重なっているので地震が多いということが分かった。地震はとても身近な事だし、いつ起こるか分からないので今研究されてる技術で少しでも予知して対策出来ればいいと思った。
◯ 地震や噴火について大体、理解できました。まだ、理解不十分なところがあるので自分で調べていきたいと思います。
◯ 自分が知りたい分野ではないがとても楽しく聞くことができた。長町・利府断層があると言われて示された地図がちょうど自分の家のとこで怖いなと思いました。他に地震の周期や予想などプレートのことなど知ることができとても良かったです。