理数科の行事

理数科2年次「施設見学会」 2020.10.21(水)

10月21日水曜日,理数科2年生が「施設見学会」に出かけました。

午前:東北大学 多元物質科学研究所・材料科学高等研究所(片平キャンパス)

午後:東北大学 電子光理学研究センター(仙台市太白区三神峯)

 

多元物質科学研究所(多元研)では,所長の寺内正己教授から所の概要や研究内容の説明をしていただき,グループごとに,固体イオニクス・デバイス研究,生体分子構造研究,光機能材料化学研究,光物質科学研究の4つの分野の研究室を訪問して,各分野の説明を受けながら実験を見せていただきました。これらの分野以外にも,実に多くの様々な物質についての研究が融合的に行われており,新たな物質科学技術の先端的な研究を展開しているとのことです。

 

材料科学高等研究所(AIMR)では,研究支援部門長の西山信行特任教授から所についてのガイダンスがあり,続いて小澤知己准教授より研究者として生きたい人へのアドバイスをお話しいただきました。AIMRはさまざまな材料の研究分野が「数学」を共通言語として連携しており,世界トップレベル研究拠点(WPI)のひとつとなっているとのことです。

 

片平キャンパスで昼食を取った後,東北大学電子光理学研究センターへと向かいました。ここでの主役は電子加速器です。電子加速器は原子の中を「みる」ための,顕微鏡のような働きがあります。電子光理学研究センターは,三神峯公園に隣接し,加速器などの装置は建物の地下にあります。高校生にとっては少し難しい内容の説明もありましたが,とても興味深い研究施設を訪れることができました。また,核物理研究部の大西宏明教授から,分子から素粒子レベルへの研究の歴史とセンターの役割について講義をしていただきました。

 

どの研究所の方々も私たちを暖かく迎え入れてくださり,ていねいにわかりやすく研究内容をお話しくださいました。各施設の研究業績・成果はもちろん,先生方や職員の皆さんのホスピタリティも深く印象に残った1日でした。