平成28年度「課題研究」

●1年課題研究ガイダンス&ポスター発表

 3月17日(金)5校時に、理数科1年次を対象にした「課題研究ガイダンス」が行われました。2年次の研究分野を決めるために、数学・物理・化学・生物・地学の5分野の先生方がそれぞれの内容について説明を行い、さらに分野決定までの流れや注意点などに関する説明もありました。
 同日6校時には、1年間「課題研究」を継続してきた2年次生が1年次生に向けてポスター発表を行いました。全19班が各研究の成果を「ポスター」として掲示し、これから分野決定を控える1年生に向け研究の成果などを班ごとに発表しました。
 課題研究の分野決定を控える1年生は理数科の先輩の発表を興味深く聞き、大いに参考にしていたようです。
 なお、使用したポスターは本校理科講義室前廊下に掲示されます。
また、各班の課題研究論文は「論文集」として発行される予定です。

 

 

●「宮城県高等学校理数科課題研究発表会」

 3月3日(金)、県内に理数科および災害科学科を設置している宮城一高・仙台三高・仙台向山高および多賀城高の4校による「宮城県高等学校理数科課題研究発表会」が仙台市民会館を会場に開催されました。
 本校からは、「ミルククラウンが出来る条件をミリンで探る~高さ,粘度に着目して~」(物理分野)と「Stylactaria multigranosiの単為生殖機構の解析」(生物分野)の2班が代表として発表を行いました。
 仙台第三高校は化学・スポーツ科学分野、仙台向山高校は数学・地学分野、多賀城高校は化学分野の各発表を行いました。どの班も1年間継続してきた研究の成果をわかりやすく提示し、活発な質疑応答もなされた充実した発表会でした。
 また、本校2年次の理数委員は司会および計時の係を務め、スムーズな進行をするうえで一役を担いました。初めて参加した1年生にとっても、本校の先輩や他校のすぐれた発表は大いに参考になり、これから2年次の研究分野を考えるうえでも貴重な時間となったようです。
 なお、当日の発表会資料についてはこちらからご覧ください。(PDFファイル)

生徒の感想

【物理】高さによってミリンクラウンの出来が全然違うのがすごいなあと思った。動画やグラフを上手く使っていて視覚的に理解しやすかった。独自で出来栄え点というものをつくり,結果を客観的にとらえていてとてもよいと思いました。(2-6)

【物理】学校でみたときよりも分かりやすく発表の声も大きくてよかったと思う。グラフの説明やミルククラウンの出来栄えを点数化するなどとても分かりやすかった。ミルククラウンは商品のパッケージなどでよく見るので面白かった。(2-7)

【生物】校内発表で既に質問に出ていたが,極体とはそもそも何であるのかをきちんと説明した方がよかったと思う。以前の実験に比べてかなり進んでいたのが印象的だった。発表に熱があり,明瞭な声でスピーチしていたのは特によかった。(2-7)

【生物】Stylactariamultigranosiという単語を初めて聞いた人にも分かる発表だったと思う。声が大きくてすごかった。図などがたくさん使われていてよかったと思う。スライドも見やすくてよかった。(2-7)

 

 

●課題研究中間発表会

 9月13日(火)4校時(生物・地学分野は6日(火))に、各班の研究の状況について発表しあう「中間発表会」が開催されました。各研究班が4月の班・テーマ決定から現在までどのような研究を進めてきたか、現状での課題は何か、などについて互いに発表し合いました。講師として各分野の研究をしている大学の先生方(下記5名)をお迎えし、発表や研究に対する貴重な指導・助言もいただきました。2年次生は、論文作成・2月の全体発表会までにさらにしっかりとした研究を重ねていきます。

 

数学分野 ・東北大学大学院理学研究科数学専攻          准教授 長谷川浩司 先生
物理分野 ・東北大学大学院工学研究科応用物理学専攻       教授  佐々木一夫 先生
化学分野 ・東北大学大学院工学研究科附属超臨界溶媒工学研究センター 准教授 渡邉  賢 先生
生物分野 ・東北大学大学院生命科学研究科            教授  渡辺 正夫 先生
地学分野 ・東北大学大学院工学研究科土木工学専攻        教授  風間 基樹 先生