1年次「理数科講演会」

【講師】東北大学大学院理学研究科・理学部附属
     地震・噴火予知研究観測センター 教授 松澤 暢 先生
【演題】『地震と噴火-なぜ、どのようにして起こるのか-』

 12月4日(月)5・6校時に1年次生を対象にした「理数科講演会」を実施しまし
た。今回は社会的にも大きな関心を集めている地震・噴火のメカニズムについて専門的
に研究していらっしゃる東北大学の松澤暢先生をお招きして、わかりやすく講義してい
ただきました。
 平成23年の「東北地方太平洋沖地震」発生の原因から、昨年発生した熊本での大地
震の様子、また利府-長町活断層や蔵王での火山活動などについても科学的な観点から分析・解説していただきました。私たちの身近にある自然に関わる最先端の研究について理解できた、実に興味深い講義でした。
 生徒からの質問も活発に出され、講義が終わってからも個別にお話を聞きにくる生徒が多くみられました。

 【生徒の感想より】
 ○地震予知に関しては以前から興味があったが,今回の講演を聴いて予知の難しさ 
 を知ると同時に様々な分析の仕方があり,それらを組み合わされることで何が新し
 いことが見えてくるかもしれないと思い,とても興味深くなった。
 ○宮城に住んでいる私たちにとって,地震は当たり前に起こるもの・日常的にある
 ものとして過ごしていたが,今回の講演で改めて地震の正しい知識を身につけるこ
 とができた。(中略)そもそも,地震というのは急激なすべりによる地面(断層)の
 ずれで,テレビでよくみる地面がはねかえるというのではなく,どれくらいの大き
 さのものがどのくらいずれて進んだかが揺れに比例するということを理解した。また,「近い過去」に「繰り返し」「活動」していて将来も「活動」すると考えられる「活断層」が,自分の住んでいる地域にもあり驚いた。火山においては「噴火警戒レベル」によりどのくらいの人がどうやって避難すべきなのかを示すことで市民を危険から守ることができる。図を見ただけで,どの山がどうなっているのかを把握できる松澤暢先生は様々なものを見比べ研究し知識を深めていったのだと興味をもち,私も深く探っていき研究してみたいと思った。